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「私の目標は生涯和菓子職人でいる事です」
そう語って下さったのは、山形市双葉町で「和菓子 甘果(かんか)」を営む田中 美海(よしみ)さん。田中さんが和菓子職人の道を歩むことを決断したのは大学4年生の時。就職活動で頭を悩ませ、自分のこの先の人生について想いを馳せたことがきっかけでした。
今回の記事では田中さんがなぜ夢への一歩を踏み出せたのか、踏み出してみた感想などをお聞きしながら、現在進行形で就活や進路に悩む私が「自分らしい生き方」とは何か考えたことを記していきます。私と同じように将来の事で悩む方々の考えの一つとなれば幸いです!
和菓子に魅せられた幼少期
田中さんはお茶の時間を大切にする家庭に生まれ、お茶や上生菓子が身近な環境で育ちました。そして小学校3、4年生の頃に「清流」という運命の上生菓子と出会います。
清流は寒天の中にあんこの石ころが入っていて、そこにアユが泳いでいるという見た目も美しく夏にぴったりな上生菓子。田中さんは清流にキュンとして「これを作りたい!」という思いを抱いたことから、和菓子職人という職業を意識するようになりました。

自分がキュンとする味や見た目にこだわりを持って和菓子を制作している
大学後半で決心! 希望や不安と共に和菓子職人の道へ
憧れは憧れのまま山形市内の大学に進学した田中さん。月日が過ぎ、大学生活も後半に差し掛かったところで就職活動という人生の岐路に立たされました。田中さんの就職活動は思ったように進まず、迷った先に選んだのが、幼い頃の夢でもあった和菓子職人の道でした。
「その当時、本当は会社員になりたかったんです。でも就活がうまくいかなくて、どうしようと思ったときに今までなりたかった職業を書き出してみて、今でもなりたいと感じたものが和菓子職人でした。」
大きな決断に伴う不安や恐怖ももちろんあったと語る田中さん。
「和菓子職人になる一般的なルートは高校卒業後修行や専門学校に入るというものだと思っていました。だから自分は単純計算で4年遅れているから、遅く始めた自分が追いつくことができるのかと不安でした。」
新たな道を歩み始めてわかった意外な現実

和菓子職人になるため上京後、しばらくは昼は和菓子屋でアルバイトをし、夜は専門学校の夜間コースに通うという生活をしていた田中さん。
和菓子職人を一生続けていくという目標を達成しないと気持ちが収まらないという思いで辛いことも乗り越えたそうです。
「実際に学校に通い始めると、夜間コースということもあり同級生は社会人の方が多く、自分は年下の方。大学卒業後から和菓子職人を目指し始めるのは決して遅い方ではないということがわかりました。職人になろうと思い立った30代の方もいれば、趣味で通い始めた60代の方、家業を継ぐために通い始めたという方も、いろんな人がいましたね。」
「空回りしても、自分を嫌いにならないで」
専門学校卒業後、京都、奈良と土地を変えて修行を続け、2021年4月に念願だった和菓子職人として山形にお店を開きます。さまざまな挫折や苦悩を乗り越え、和菓子職人になるという幼い頃の夢を叶えた田中さん。そんな田中さんから現在就職活動をしている学生にメッセージを頂いてきました。「自分を嫌いにならないで。本当にそれが大事だと思う。やる気はあるのに空回りしてしまう子は特に自分を嫌いにならないでねと思う。大丈夫、なるようになる。」
「なるようになる」その言葉は早く内定を取らなきゃ!と焦っていた私の心に響きました。何かと自分を見失いがちな就職活動ですが、自分を嫌いにならずこれからも前向きに頑張っていこうと思うことができた気がします。
さいごに
田中さんのお話を聞いていると、世の中には本当にいろんな方がいる、いろんな人生があるということを身に染みて感じました。「生き方に正解なんてない」そんな言葉をよく聞きますが、本当にそうなのかもしれないと考えながら取材を進めました。私はこれから4年生になり就職活動や将来についてさらに思い悩むと思いますが、田中さんの言葉を自分の中に落とし込み、自分を見失わないまま前に進んでいきたいと感じました。将来、過去を振り返った時に「自分らしい生き方だな」と自分が歩いてきた道を称えられるような人生を歩んでいけたらうれしいです。
和菓子甘果の詳しい情報はこちらから
https://www.instagram.com/wagashikanka/
田中さんが作る和菓子の魅力に迫ったこちらの記事も要チェック
https://yamagata-anone.jp/magazine/yamagatagachaclub-wagashikanka2/
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