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やまがたトリコトリオ
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民泊工房FUu~で「七宝焼き」体験!

こんにちは!チーム「やまがたトリコトリオ」の横倉陽太郎です。

山形県村山市白鳥(しろとり)。のどかな田園風景に包まれるように、民泊工房FUu〜はあります。

七宝焼きの体験ができる民泊を営んでいるのは、大山芙由美(おおやま ふゆみ)さんです。

民泊と七宝焼きの工房がひとつになったユニークな場所は、どのように誕生したのでしょうか。そこからどのような物語が紡がれているのでしょうか。そして、七宝焼きの奥深い魅力とは ?

民泊の訪問も七宝焼きの体験も初めてのメンバーが、見て、聞いて、感じながら、そのルーツに迫りました。

はじまりは七宝焼き

「もともと、民泊に興味があったわけではないんです。」そう語る大山さんと民泊を結びつけたのは、幼い頃から触れ合ってきた七宝焼きでした。

大山さんが七宝焼きに興味を持ったきっかけは、七宝作家である母・阿津子さんの影響だそうです。遊びの一環として七宝焼きを教わるなど、幼少期からその世界に親しんできました。創作に情熱を注ぐ母の背中を見つめながら、「自分もいつか七宝焼きを生業にしたい」と思うようになった大山さんは、大学卒業後、仕事をしながら週末は各地でワークショップを開くようになりました。その中で歯がゆく感じたのは、旅先に運べる材料や時間、そして教えられる内容が限られていることでした。それで、「いつか、じっくりと腰を据えて、七宝焼きの楽しさを伝えられる工房を持ちたい」という夢が芽生えたそうです。

その後、村山市の地域おこし協力隊として活動していた大山さんは、この家の家主と出会い、家を譲り受けることとなります。

「ここなら、お客さんが寝泊まりしながら、時間を気にせず、思う存分七宝焼きを楽しめる場所を作れるかもしれない!」

こうして、民泊工房が誕生することになりました。

時間があるからこそ、話せることがある

民泊に訪れる人のほとんどが体験していく「七宝焼き体験」。やり方を教えながら一緒に手を動かしていると、自然と会話が深まることが多いそうです。家族の話や夢の話、ちょっとした悩み、好きな人の話。普段は口にしないようなことまで話せるのも、ものづくりに向き合う時間があるからこそのことかもしれません。

そんな温かいひとときを過ごせるのも、民泊工房ならではの魅力です。

「七宝焼き」ってどんなもの?

七宝焼きは、銀や銅などの金属に釉薬(ゆうやく)と呼ばれるガラス質の粉をのせ、電気炉等で焼き上げる伝統工芸です。

色とりどりの釉薬が重なり合い、深みを増すことで、吸い込まれるような美しさが生み出されます。その起源は古代エジプトやメソポタミア文明にまで遡り、ツタンカーメン王のマスクにも七宝焼きがあしらわれていると言われています。その後、シルクロードを経て日本に伝来したそうです。

いざ、体験!

① 釉薬を選ぶ

色とりどりの釉薬はどれも魅力的で、人によっては作品の色を決めるのに一番時間がかかってしまうこともあるそうです。

たとえば青色ひとつとっても、快晴のような鮮やかな青や、深い海の底のような青、翡翠のように緑がかった青など、数え切れないほどの種類があります。

さらに、釉薬の透明・不透明によっても作品の印象が大きく変わるため、その人の感性によって生み出される輝きはまさに唯一無二と言えます。

② 裏引きを施し、釉薬を差す

七宝焼きは、表面だけに釉薬を施すと、ガラスと金属の膨張率の違いによって表面が割れてしまうことがあるそうです。これを防ぐために、裏面にも釉薬を焼き付けることを「裏引き」と呼びます。

「ホセ」と呼ばれる竹ベラで裏引きを施した後、表面に釉薬をのせていきます。

③ 焼成と重ね塗り

釉薬を全体に薄く伸ばしたら、800℃〜900℃で約40秒間(大きさによって時間は異なります)焼成を行います。電気炉から取り出された七宝焼は、表面を冷ましながら徐々に色を変えていき、ざらざらだった釉薬は滑らかな光沢を放つようになります。この時の温度や焼き時間によって色は微妙に変化し、時には化学変化を起こしてまったく異なる色が現れることもあるそうです。

そんな「出会い」の連続があるからこそ、七宝焼はおもしろいのだと思います。

④ 完成!

納得できる仕上がりになるまで微調整を重ねた後、最後の焼き付けを行い完成です。七宝焼きは、光の差し込み方や強弱によって色合いが美しく変化します。その瞬間ごとの光を集めて放たれる多彩な表情こそが、七宝焼きの奥深さと言えるでしょう。

まとめ

自然のまんなかで七宝焼きに没頭できる民泊工房FUu〜。

気さくであたたかい大山さんが迎え入れてくれるこの場所には、忙しい現代人に必要な何かがあるような気がします。

村山市を訪れた際には、ぜひここでふぅ〜っと一息ついてみては?

基本情報

民泊工房FUu〜(ふう〜)の詳細はこちら

公式サイト:https://www.minpakukobo-fuu.com/

Instagram:https://www.instagram.com/minpakufuu/

住所:〒995-0202 山形県村山市大字白鳥1152‐1

この記事のアンバサダー

横倉陽太郎(やまがた トリコトリオ)

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