山形あのね

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あのね、山形には歌って踊れる店主がいる熱い文房具店があるんだよ

こんにちは! 山形ガチャ倶楽部のこはるです! 突然ですが、山形に “歌って踊れる” 店主がいる熱い文房具店があるのを知っていますか?
今回私たちは山形県上山市で「おかげさま文房具店」を営むTikTokerの土屋 稚 (つちや・わか)さん(以下愛称・織姫さん)を取材してきました。
「歌って踊れる文房具店?」「いつも行く文房具店といったい何が違うんだろう?」と思いましたか? そう、ここまででも気になるキーワードが沢山出てきましたが、私たち山形ガチャ俱楽部のメンバーも、そんな気になるワードに心ひかれて、ワクワクしながら取材に向かいました! 

とても楽しそうに文房具愛を語るこの女性が織姫さん。
文房具を愛する織姫さんだからこそ語れる「文房具の魅力」についても伺いました。

山形ガチャ俱楽部のメンバーは全員が文房具好き。新しい文房具との出会いにワクワク。

ユニークな文房具が所狭しと並ぶ店内

自宅の物置小屋を改装した「おかげさま文房具店」。5坪の店内には、国内外の文具がところ狭しと並んでいます。入って右の棚には懐かしのフエキくんの糊、学校ケシゴムなど、まるで学生時代にタイムスリップしたような懐かしい気持ちになる文房具がずらり。

そのとなりには、ポテチ型のクリップや文具のアクセサリーなど思わず手に取ってしまうユーモアのあるものや、さらにその後ろにはヴィンテージものまで。その数なんと250! 文房具好きにはたまらない空間です。

「歌って踊れる文房具店主」の真相。癒しの歌声の正体は!?

織姫さんは文房具店を営みながら、ご夫婦でTikTokerとしても活動してます。活動名は「天の川ーズ」で、メインコンテンツは、さまざまな名曲に合わせてご夫婦が踊る「踊ってみた」の投稿です。その曲のラインナップには、松任谷由実さんの「ルージュの伝言」やAdoの「唱」など有名どころだけでなく、なんと、おかげさま文房具店のテーマソングも!

テーマソングは、織姫さんの娘さんが3歳のときに歌っていた鼻歌をもとに、近所の魚屋さんが演奏をつけたという完全オリジナル。愛する文房具や上山の名物がたくさん登場する曲で、とっても可愛らしい振り付けにも注目!

おかげさま文房具店のTikTokはこちらをクリック!
👉@okagesamabungouguten

動画はこちらから!
👉https://www.tiktok.com/@okagesamabunbouguten/video/7062624922438274305?lang=ja-JP


何度見ても娘さんの声と魚屋さんの音、可愛い踊りで癒されます♪
そもそもTikTokを始めた理由は、「バズりたい!」ではなく「好き」がきっかけだったそう。おかげさま文房具店を始めた時に「文房具が好き」という気持ちがあったように、TikTok活動の始まりにも「踊ることが好き」という気持ちがありました。「好きから始めた投稿も、今では『文房具屋なのに踊るって何??』と、TikTokがきっかけになり、興味を持ってもらえることが嬉しくて続けています。」

なんと私たちも一緒に踊ってきちゃいました!

一緒に踊った様子は、山形ガチャ俱楽部こばやしはるちゃんの動画をチェック
👉 https://www.instagram.com/reel/C4FvfVpvZME/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

はじまりは「文房具愛」

「おかげさま文房具店」は令和2年12月、山形県上山市にオープンしました。「気づいたら文房具屋さんになっていました」という店主の織姫さんは、大の文房具好き。「文房具にハマったのは小学生の頃です。お小遣いで気に入った文房具を買っていたら、なんと100個のペンケースを集め毎日変えるほどに。幼いころから文房具が大好きでした。」そんな織姫さんが、文房具店を開くことを意識したのは2020年の夏。「元々は介護の仕事をしていて、出産後の仕事について悩んでいるとき、自分の好きな文房具をお仕事にしたい!と思い立ちました。」

今までやってきた仕事をやめて自分でお店を持つ。そう簡単に決断できることではありませんが、織姫さんの背中を押したのは「やりたいと思ったらやる精神!」そして「底なしの文房具愛!」でした。この気持ちを大切に「文房具好きによる文房具好きのための文房具店」=おかげさま文房具店がオープンしました。

織姫さんの文房具愛はご夫婦をつなぐものでもあります。旦那さんの彦星さんは、元々文房具が好きだったというわけでは無いそうなのですが、文房具と関わることで楽しそうにしている織姫さんに惹かれたのだそう。そして今もそんな織姫さんの姿を見るのが好きだとお話してくださいました。ご夫婦、家族でお店を切り盛りする、そんな温かい人柄を感じました。

“好き” が生むつながりの物語

おかげさま文房具店には、これまでに欠かせない沢山の出会いがありました。その一つが、おかげさま文房具店のキャラクター「ジェントルパンダ」を描いてくれたmizutamaさんとの出会いです。
mizutamaさんとの出会いはお店を始める半年前。立ち寄った古本市に出店していたmizutamaさんと意気投合し、キャラクターを描いてもらうことになりました。

「出会ったときに、mizutamaさんが自分と同じ文房具好きであることが分かって。県内の文房具好きと語りたかったんですが、なかなか語り合える人がいなかったんです。それですぐに意気投合しました。」

こちらはインク瓶ハットと万年筆を持ったジェントルパンダ。
他のデザインもありちょっとした違いでキュンと癒されます♪

もうひとつの好き「踊ること」にもつながりの物語があります。それはTikTokからつながったPOPUPストアのお話。「TikTokの投稿を見たハンズ銀座店のご担当者から、POPUPストアに出さないかとお声がけいただいたんです。POPUPストアには文房具について語りたい文房具好きの方はもちろん、人生相談に来る方もいるんです。」有言実行タイプの織姫さんは、物事を決めるときに大事にすることがあります。それは「やりたいか、やりたくないか」という気持ち。「やりたい!」と思ったことを人に話すことでいろいろな人とつながり、様々な「コラボグッズ」も増えていったそうです。

「文房具が好き」「踊ることが好き」という織姫さんのまっすぐな「好き」が多くの人とのつながりを生み、おかげさま文房具店の唯一無二の価値になっているんですね♪

広がり続ける文房具愛の輪

歌って踊れる店主のいる熱い文房具店には、日本全国だけでなく、海外在住の文房具好きも足を運びます。文房具はみんなの記憶を引き出してくれます。先日親子で訪れたお客さんは「お母さん、昔これ使ってた!」「タイムスリップしたみたい!」と世代を超えて文房具を楽しんでいたそう。

あの頃の懐かしい文房具たちにもう一度出会うもよし、見たことのない文房具たちに出会うもよし。文房具が好きな人はもちろん、むしろそうでない人にこそ、「おかげさま文房具店」ならではの温かい空間に足を運んでみてほしいです。

◎ おかげさま文房具店の詳しい情報はこちらから
https://okagesama02.base.shop/

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