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みなさん、こんにちは。チーム「和になるず」の安孫子です。
みなさんはやまぎん県民ホールについてご存知でしょうか?
JR山形駅西口に位置するやまぎん県民ホールは、山形県の文化芸術活動や交流の場作り、魅力発信を目的として、2020年5月に開館しました。舞台やコンサートの鑑賞で訪れたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、やまぎん県民ホールに詰め込まれた山形の魅力や、どのように舞台が作られているのかを知っている人は少ないのではないでしょうか?
今回は、やまぎん県民ホールの広報・営業マネージャーである奥山さんと、舞台担当の若生さんにお話を伺いました。みなさんのやまぎん県民ホールへの見方が変わる、とっておきの魅力をお伝えします!

魅力が隠された施設…?
大ホールに案内していただく途中、早速山形の魅力を発見!
奥山さん「やまぎん県民ホールは『山形県総合文化芸術館』ということで、施設の至る所に山形の伝統工芸が散りばめられているんです。例えば、正面入り口から入ってすぐのエスカレーター横の壁には山形組子が使われています。釘を1本も使わず、全て職人さんが木を組んで複雑な模様を作り出しているんです。
また、後ろで山形組子を照らしている照明には、山形大学で開発された有機ELを使用しています。施設内の美術品を照らす照明や、楽屋の女優ライトにも同じものを使用しているんですよ。」
組子の伝統技術と有機ELの最新技術がミックスされているんですね!


奥山さん「他にも、1階ロビーのカーペットの模様は最上川をモチーフに作られており、椅子やテーブルは最上川を下る船を模しています。カーペットは山辺町のオリエンタルカーペットが、椅子とテーブルは天童市の天童木工が製作したものなんです。また、2階の手すりは舟形町で発掘された縄文の女神にちなんで、縄文土器の模様があしらわれたり、フローリングの板も寄木造の技術で雪の結晶をイメージして作られています。実は、施設で使われている木材の70%は山形県産なんですよ。」
まさに地域の魅力を発信する施設ですね!山形の文化と技術が込められていることを知ると、愛着が湧きます。身近な場所で山形を感じることで、関心がますます高まりますね。
やまぎん県民ホールの顔!大ホールにも山形の魅力!

1階から2階にかけて、山形の魅力を見てきましたが、大ホールにはどんな魅力が隠されているのでしょうか?
奥山さん「まず、大ホールは3層構造で、客席は2,001席と東北最大級となっています。客席の椅子をご覧ください。」

座面には米沢織に庄内刺子で亀甲文様をあしらったものを使用しています。亀甲文様は、縁起がよいとされ、来場したお客様に幸せになっていただきたいという願いが込められているんです。手すりや背もたれは先ほども紹介した天童木工が製作しています。
座席一つにも県内の技術が集結しているんですね。ステージを飾る大きな緞帳にも目が行きますが、あちらにはどんな山形の魅力が?

奥山さん「緞帳は、フェラーリのデザインも手掛けたことのある山形市出身の奥山清行氏にデザインをお願いし、山辺町のオリエンタルカーペットに製作していただきました。 『紅-BENI-』というタイトルで、紅花や豊かな自然を約200色の糸を使い、白、黄色、真紅、紫のグラデーションで表現しています。」
間近で見ると、迫力がすごいですね!触った感じは、毛が密集していてふわふわというよりも、しっかりとした触り心地です…!
では、いよいよ緞帳の中の舞台をお見せいたします!
いよいよ大ホールの舞台に潜入!

奥山さん「舞台は中央に一面、上手と下手に同じ広さの面がある舞台になっています。舞台袖を含めた端から端までの長さが60mもあり、とても広いため、オペラやバレエの大規模なセットを入れることも可能になりました。オーケストラピットもあり、舞台を広く使う時には高さを上げて利用することもできます。旧県民会館にはなかった特徴で、演目の幅が広がりました。」
ステージに上がってみると、なんだか圧倒されてしまいます!
なかなかない貴重な体験です!年に一度、舞台のお仕事体験会と銘打って、普段は見ることができない舞台裏が見られるイベントもあるようですので、みなさんもぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか?
大ホールを支える職人に迫る!
ここからは舞台担当の若生さんにお話を伺います。舞台袖ではどんなお仕事をされているのでしょうか?

若生さん「進行やセット、舞台、照明、音響などに分かれ、各セクションの管理を行っています。準備ももちろんですが、本番でも活躍しているんですよ。」
舞台袖には機材がたくさん!どれもびっしりボタンが並んでいます。

若生さん「客席にカメラがあって、映し出される映像を見ながら操作します。舞台本番では『〇〇秒で幕を下ろしてください。』などと操作に指示があることもあり、速さやタイミングを調節します。」
緊張感のある、まさに職人の仕事!って感じですね!ステージ上を見上げてみると、照明以外にも黒い幕や板がたくさんあります。
若生さん「黒い幕は袖幕といって、客席から舞台袖が見えないようにするためのものです。客席から見たときに、舞台の額縁のような役割を果たしており、何層もあることで舞台上に奥行き感を出します。板は反響板といって、音楽会やコンサートなどの際に使用します。これらは普段は天井部分に格納されていて、一番上までで26mもあります。もちろん、危険を伴う作業もあるため、安全第一で行っています。」
私たちが普段見ている舞台には、こんなにたくさんの仕掛けがあったんですね!
最後に、若生さんをはじめとする舞台担当の方々の、仕事に対する熱い思いをお聞きしました。
若生さん「私たちの仕事は、お客様からは見えないところにあります。舞台担当もそうですが、ご利用いただくまでのサポートや、客席までの誘導、警備スタッフ、清掃スタッフなど、さまざまな人々や技術が集約され、みんなで一丸となって舞台を作り上げているんです。それが、この大ホールでのやりがいにも繋がっています。
今度このホールを訪れた時には、その舞台がどのように作られているのかを想像してみてほしいです。きっと、今までと違った見方ができると思います。」
まとめ
奥山さん、若生さんにお話を伺い、やまぎん県民ホールには山形の魅力がたくさん詰まっていること、そして私たちに文化や芸術を届けるために、たくさんの人々と技術が集まっていることを実感できました。
ただ利用するだけでは気づかない魅力がたくさんあります。ぜひ「やまぎん県民ホール」を訪れた際には、今までとは違う視点を持ってみてください。きっと、山形と文化芸術に対する「愛」を感じることができるはずです。
基本情報
やまぎん県民ホールの詳細はこちら
公式サイト:https://yamagata-bunka.jp/
住所:〒990-0828 山形県山形市双葉町1-2-38

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