MAGAZINE
「チームいちまる」のさやです。
今回は、山形大学の花笠サークル四面楚歌にインタビューしました!和気あいあいと花笠踊りの練習をしている姿を見ることができました。また、会長の石川舞桜さんと副会長の小関結太さんにもお話を伺い、めったに聞くことができない面白い話をたくさん教えていただきました。
代々受け継ぐ、四面楚歌の花笠
四面楚歌の花笠は、他の団体とは異なるダイナミックでかっこいいスタイルが魅力的で、一目見ただけで引き込まれてしまいます。そこで、観客を魅了する四面楚歌の踊りには「どんな意味が込められているのか」について質問してみました。
石川さん:「四面楚歌の花笠踊りは、四方山(よもやま)会さんの笠回しを独自にアレンジしたものです。似ているようで全く違い、大学生らしい元気さを表現しています。そして、花笠踊りの祖となる踊りは農耕文化に由来しています(諸説あり)。例えば、「土掘り」や「種まき」を模倣した振り付けだったり、笠を被る動作は、外で作業をしているときに雨が降ってくると笠を被り、雨が止んだら晴れたなぁとにこやかに笠を外す動きをイメージしたものです。」
小関さん:「僕らの代の時にはもうアレンジがされつくしていたので、四方山会さんの花笠踊りを見たときに「こんなちがうの!?」とおどろきました(笑)」
私自身、四方山会の花笠踊りを見たことがあるのですが、四面楚歌の花笠踊りはやはりキレッキレな振り付けが多く、迫力があります。そのため、四面楚歌の花笠踊りが四方山会の踊りを基調としていることに驚きました。また、農耕をイメージした踊りだと知った上で四面楚歌の花笠踊りを見ると、「今はどの動作をイメージしているのだろう?」と想像しながら楽しむことができ、ただ見るだけでは味わえない面白さがありました。
ちなみに、四面楚歌は初代会長の「大学生が花笠踊りに触れる機会を作りたい」という想いから誕生したそうです。2003年から活動が始まり、石川さんが現在21代目の会長なんだそうです。
踊る派?見る派?
なんとなく予想はつきますが、あえてこの質問をさせていただきました。
「花笠まつりは踊る方が好きですか、それとも見る方が好きですか?」
石川さん:「私は踊る方が好きです!コロナの影響で3年目にしてようやく花笠まつりに参加できるようになり、それを見ていただける達成感もありますし、私たちの踊りを見て表情が明るくなるお客様や、拍手をしてくれる方がいると、お客様に笑顔や良い影響を与えられていると感じられます。そうした充実感があるので、踊っている方が楽しいです!」
小関さん:「自分が先頭や正面で踊ると、視線が自分に集まっているような気がして、主役になった気分で踊ることができ、気持ちが良いです!決まったときは最高ですね(笑)今年は花笠まつりの2日目に先頭で踊りました!」
花笠まつりの3日目に、私は四面楚歌の皆さんを見て、とても元気をもらいました。やはりこれは、四面楚歌の皆さんが見ている人に元気を届けようと練習し、自分たち自身が楽しみながら踊っているからこそ、見ている人たちも笑顔になれるのだと実感しました。
踊り手が思う「花笠踊りの魅力」
最後に、四面楚歌で活動するお2人が思う花笠踊りの魅力と今後の活動について教えていただきました。
石川さん:「通常より大きい笠を使っているので、踊りがそろうことでより一層きれいに見せることができ、お客様の顔を見ながら踊れるのが魅力です。観客の皆さんだけでなく、踊り手も一緒に楽しめる点がいいですね。」
小関さん:「自分が思う花笠踊りの魅力は、踊りの音源が同じリズムを30秒くらい繰り返す中で、笠回しなどさまざまな踊りがあることです。私たちが踊っているのは20種類ほどあり、同じ音源の中でも多様な踊り方が楽しめるのが魅力だと思います。」
石川さん:「ありがたいことに昨年は、県外や海外からも出演を依頼をいただき、イベントに参加することができました。今年も茨城県や仙台市のイベントで踊ることができたので、これからも山形を越えてさまざまな場所で花笠踊りを踊っていきたいですね。四面楚歌のオリジナルの花笠踊りを、もっと多くの人に見ていただき、花笠踊りを知ってもらうきっかけになるような活動を今後もしていきたいです。」
まとめ
今回は山形大学の花笠サークル四面楚歌を取材しました。練習の際は、とても仲良く、お互いに教え合いながら踊りの確認をしており、楽しさが伝わってきました。また、インタビューではめったに聞くことができない貴重なお話を伺うことができました。これからの四面楚歌の活躍をますます応援していきたいと思います!
基本情報
花笠サークル四面楚歌の詳細はこちら