山形あのね

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余白が生む“つながり”。
「やままる祭」に出店して私が感じたこと

こんにちは!生まれも育ちも山形県、山形の楽しいとおもしろいを発信するチーム「Funta!!」のかいなです。
今回私たちのチームでは、村山市で開催されているイベント「やままる祭(さい)」を紹介します。11月18日(土)・19日(日)の2日間にわたり開催されたやままる祭。今回は出店者として参加してきました。この記事では、イベントや会場の魅力、そしてお客さんとして遊びに行っただけでは絶対に見えなかったこと、出店してみて実際に私が感じたことをお伝えします。ぜひ最後までお付き合いください♪

元高校が会場のイベントなんだって!

やままる祭の会場は村山市のLink MURAYAMA(https://link-murayama.jp/)。
ここは、山形県立楯岡高等学校として使われていた校舎を2022年にリノベーションして生まれた『にぎわい創造活性化施設』です。館内にはコワーキングスペース、レンタルスペース、カフェ、シェアオフィス、ゲストハウスなどが入っています。1階には、誰でも気軽に使えるフリースペースもあります。

普段一般開放している体育館。足を踏み入れると、靴下越しにひんやりする床を感じ、高校時代にタイムスリップした気分になりました。

“文化祭” と “青春” がテーマなんだって

「文化祭」というテーマに合わせて飾りつけされた看板。
「楯高祭」とは文化祭名で、旧楯岡高校時代からあるものです。

やままる祭を運営するのは「やままる実行委員会」。これまで村山市と東根市を中心に、甑葉プラザや山形県立村山産業高等学校、イオン東根店などでマルシェを開催してきました。今回はLink MURAYAMAを会場にしての初めてのイベントです。イベントのコンセプトは、「文化祭」「青春」。元高校というストーリーを生かして、やままる祭の発起メンバーが考えました。発起メンバーで実行委員会代表の増田 健太郎さんは、旧楯岡高校の出身。以前から「母校であるLink MURAYAMAでイベントをしたい」と考えておりLink MUAYAMAの庭の芝生が育ち切るタイミングを待っていたんだそう。待ちに待った開催ということで、告知や飾りつけ、催しなども力が入っている様子がうかがえました。

参加者と一緒に作っていくイベントなんだって

「やままる祭は、増田さん(花屋『Irie Plan』店主)と、木村さん(米粉パン屋『お米の恵み 穂たる』店主)のある想いからはじまったイベントなんです。コロナ禍で様々なイベントができない情勢を見て、『自分たちで地域の場を作っていこう』と動き出したことがきっかけでした。」
そう話すのは、やままる実行委員会メンバーの黒川さん。

楯岡高校卒業生、たった2人から始まった小さな活動は、次第に仲間が増え徐々に規模を広げていきました。そんな中で黒川さんも他のメンバーとともに「地域を盛り上げたい!」という想いから、実行委員会に加わったそう。「やままる祭には“文化祭”、“青春”というコンセプトがあります。でも、具体的に何をするかはあえて決めません。賛同してくれた人たちに内容を考えてもらうことで、自分たちのアクションとして参加し関わることができる。それが魅力です」
やままる祭では、実行委員会以外の多くの人も準備段階から関わっています。その関わり方は、飾りつけをみんなでつくるワークショップを開催したり、体育館でのステージ企画を他の参加者とともに考えたりとさまざま。

大事にしているのは、全てを決めない「余白」。あえて「決めない」ことで、参加する人が自分自身で考える余白を残し、それによりさまざまな人が自分なりの方法で関わり合うチャンスを生みだしています。発起メンバーの2人が蒔いた「地域の場をつくる」という想いのタネは今、みんなで作り育てるイベントとして、色とりどりの花を咲かせています。

出店者同士の交流イベントで、いろんな人に出会えたよ

私は今回、参加するだけでなく出店もしました。その中で驚いたのは、本番の前に出店者向けのプレイベント「やままる芋煮会」があったことです。本番の約1週間前に行われたプレイベントには、たくさんの方が集まりました。実行委員会のみなさん、他の出店者の方々や装飾の手伝いをしている方、ステージイベントに立つ方など、その数15名ほど。共通点は、共に祭を作り上げるメンバーであること。プレイベントをすることで、出店者にも発起メンバーのイベントへの想いやイベントのテーマを知ってもらい、一緒にイベントを作っていく意識を持ってもらいたいという想いがあったそうです。プレイベントに参加することで、イベントにお客さんとして参加するだけでは得られない出会いがありました。また、事前に密にコミュニケーションを取れたことが本番の安心感につながりました。こうした顔合わせの場があることで、当日ブースを回る楽しさもぐんとアップしますね。

左:「やままる芋煮会」でみんなで食べた芋煮とおにぎり
右:私が出店したブース。県からの委託事業「若者支援コンシェルジュ」の事務局として参加しました。

イベント当日は、雨にも負けないほど盛り上がったよ!

私たちがブースを出店した18日はあいにく雨模様でしたが、雨なんかに負けない楽しい催しとおいしいものがいっぱいでした!

私たち「若者支援コンシェルジュ」では「村山地域のおすすめスポット」を聞くというブースを出店しました。アンケートの結果はウェブサイト「やまがたおこしあいネット」に掲載しています。やままる祭ではこのように、物を売る以外で出店することもできます。

外の様子。ひろい道なので、傘を差してもゆっくり歩けました。

パフォーマーたつみさんのパフォーマンス。高く上がるボールに釘付け!

体育館で行われたステージでは現役の高校生の吹奏楽部やチアリーダー部によるパフォーマンスも。学校の雰囲気を生かした空間づくりがやままる祭にぴったりでした。18日にはタレントのミッチーチェンさんのライブも!

体育館で焼き芋を売っているお店もあり、なんだか新鮮でした。食べてみると甘くてとってもおいしかったです!

さいごに

今回、やままる祭に出店してみて、運営しているみなさんの和気あいあいとしている様子や、当日手伝っている方々の楽しそうにしている様子に、実行委員会のみなさんの仲間意識が伝わってきました。プレイベントのおかげで、なんとなく私たち出店者も一緒に作っていく仲間になれたような気がします。
やままる祭では、実行委員会や関わっている仲間たちの「やってみたい」をやってみる土壌があります。なにかイベントでやってみたいことがある方は、一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。お客さんとして純粋にイベントを楽しむもよし、準備に関わり一緒に祭りを作る楽しさを味わうもよし、出店者としてブースを持つもよし。やままる祭には、そこに集う人の数だけいろいろな楽しみ方があります。みんなで作り上げていくイベントに、ぜひ参加してみてください!

★最新情報はInstagramで!
やままる実行委員会(https://www.instagram.com/yamamaru_murayama/

おまけ。
キッチンカー「BuZZ」(https://www.instagram.com/buzz_shinjo/)さんのジューシーで大ぶりな唐揚げ。味付けも豊富で、私たちはチキン南蛮と塩レモンとヤンニョムを購入しました。特に、塩レモンはじゅわっと広がる肉汁とレモンの酸味が絶品でした!

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