山形あのね

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イベントでひとつに!
〜出店者の枠を超えて、みんなで作り上げるということ〜

「やままる祭」入り口

華やかに飾られたこの場所で、たくさんの笑顔が咲きました!
こんにちは、Funta!!の啓です!私たちは、11月に村山市で開催された「やままる祭」に行ってきました。この記事では私が会場で見つけた、人と人とのあたたかいつながりをお届けします♪

まるで文化祭?! やままる祭に潜入!

会場は「Link MURAYAMA」。2016年3月に閉校となった山形県立楯岡高等学校(以下、楯岡高校)をリノベーションして2022年にオープンしました。館内のいたる所に学び舎の面影が残っていて、当時の生徒たちの“息遣い“を感じます。
やままる祭を主催するやままる実行委員会の増田さんは楯岡高校の卒業生。「母校で開催したい!」というその熱い思いが形になり、Link MURAYAMAオープン以来最大級規模のイベントになったそう。
テーマは「青春」。廊下を歩くと、まるで文化祭のような壁や天井の華やかな装飾が目を惹きます。

地元の高校生ボランティアによって作られた天井の装飾。大人だけではなく、幅広い年齢の方々が開催準備に携わりました。

広い体育館での目玉はステージ発表!体育館って、学校ならではのワクワクを感じませんか?高校生の私にとって、休日なのに登校しているような新鮮さがありました。

 リビングで行われていたストリートパフォーマンスにみんな釘付け!

出店ブース:屋外には70ものお店がずらり

お店のジャンルは、ハンドメイド雑貨からキッチンカーまでさまざま。1度にいろいろなお店を見ることができるのが嬉しいポイントです。実際に足を運んでみると、どのお店もお客さんとの距離が近いんです。お店を見てまわっているうちに、私たちも自然とこの場所にすっと馴染めた感じがしました。

みんなで分かち合えるって嬉しい♡ 「kiwa」で、おいしさ・楽しさを共有!

中でもおもしろいお店があったので紹介します。村山市楯岡にある日替わりシェアキッチン&スペース&シェアハウス「kiwa」。普段は、さまざまなお店が日替わりでスペースをシェアしています。やままる祭では、kiwaのシェアメンバーのひとり、蕎麦屋「ずへや」がブースを出店し、コーヒーと自家製カレーを販売していました。私は「蕎麦屋のカレー」を注文してみました。

「ずへや」のカレー

パクッと口に入れると、そんなに辛くない!本格派なビジュアルに反したマイルドな食べやすさの秘密は、スパイスを粉にせず、細かい粒のまま使用しているからだそう。そうすることで、スパイスそのものの味を味わえるのだとか。砂糖の代わりに使っているのは、東根産のレーズンと、りんごをジャム状に煮詰めた自家製チャツネ(ペースト状の調味料)。体にやさしい自然の甘みがカレーの風味を引き立てます。野菜は主に地元・村山産。お米は山形県産つや姫です。まさに、kiwaでつながった人のつながりが形になった一品!山形への情熱全開の店主の愛情たっぷりなカレーでした。

 「ずへや」出店ブース

そんな「ずへや」ですが、金曜の夜に「ずへやギルド」と銘打って、同じくkiwaに出店中のバー「CROSS GUILD(クロスギルド)」とコラボし、お酒も楽しめるディナーの提供を行っています。こんなつながりを生かした企画ができるのも、kiwaの魅力のひとつですね!
kiwaでは、日替わりの飲食店の他に、挑戦する人たちをつなげるさまざまな取り組みを行っているそうです。もっと知りたい方は こちらをご覧ください。

あのね、やままる祭って、つながりを大切にしてた!

やままる祭が一般的なイベントと違うのは、山形が好きな人たちがひとつの輪となって、魅力の卵を孵化させようと温めているイベントであるということ。その輪をより大きくしていった実行委員の1人である黒川さんに開催に至るまでの想いを伺いました。
「やままる祭は、収益や集客を目的にしたイベントではなく、地域を盛り上げるイベント・祭として開催しました。だから、協賛してくれた人との出会いが嬉しかったし、幅広い人たちへ地域の良さを届けることができました。仕事以外でイベントを企画することはこれまでなかったので、さまざまな人と関わることができ、出会いのきっかけができたことも嬉しかったです。やままる祭は、自分の担当の枠を超えて、皆と一緒につくり上げるというのが大きな魅力です。」
みんなでアイディアを出し、形にする過程を間近で見てきた黒川さん。喜びもひとしおな様子が伺えます。なかでも印象的だったのが「初めてのイベントでは、必ずしも来場者が多いことが成功ではない」という言葉でした。

キッチンカーブース

「来場者数が多いことはとても嬉しいことですが、それ以上に出店者や参加者の『よかったな』という気持ちを感じられたり、表情を見れたりすると、達成感が大きいです。気持ちの面でプラスになれば成果があったと感じるし、次に向かっている気がします。運営側で携わった人も出店者も、またやりたいという気持ちになってくれれば嬉しいです。」出店者・参加者の満足度を何よりも大切にし、ひとりひとりが「楽しかった!」と思える環境づくりに注力すること。そんな想いが土台にあるからこそ、会場に自然とあたたかな雰囲気が生まれているんだと実感しました。

出店者の様子

最後に、出店者のつながりから生まれる今後の取り組みについて伺いました。「やままる祭は、出店できる枠の幅が広いところが強みです。出店ブースが隣同士になった店と関わるだけでなく、休み時間にブースをまわってみたり、プレイベントで関わったりすることで、出店者は自分のジャンルとは違ったジャンルに出会えることで掛け算ができます。趣味が発展して出店した人たちもいるけれど、地域を盛り上げたいという想いはみんな一緒。準備中も『今後一緒にやりましょうよ』という声を多く聞きました。拠点・コミュニティ作りをしている人が多く、今後のつながりに期待しています。」
やままる祭を通じて、村山・山形を盛り上げたい人のネットワークがますます発展する未来が見えました。

イベントでひとつに!山形を発信!

人と人とのつながりを大切に「山形をもっと盛り上げたい!」と考える人たちが協力して創り上げたすてきなイベント・やままる祭。 山形が持つ「人のあたたかさ」や「おもてなしの心」といった魅力を最大限に引き出した唯一無二のイベントでした。
合言葉は「やまがたからはじまる」。
やままる祭をきっかけに、山形の魅力が全国へ広がっていくことを願います!以上、山形の魅力に温められて心がぽかぽかな、Funta!!の啓でした!

やままる実行委員会公式Instagram
https://www.instagram.com/yamamaru_murayama/

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