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中山町発祥!江戸時代から続く芋煮文化

チーム「Colorture」の、いなです!

今回は、昨年10月に中山町で開催された元祖“全国”芋煮会in中山2024の運営に携わった伊藤一之さんに、山形の芋煮文化についてインタビューしました。実際に薪割りや芋煮作りも体験し、芋煮の作り方のポイントも記事にまとめています。ぜひ歴史を辿りながら、最後までご覧ください!

芋煮会の始まり

芋煮会の起源には諸説ありますが、山形県での芋煮会の始まりは江戸時代とされる説が有力だそうで、当時の芋煮は、棒鱈ぼうだらと里芋を煮たものだったそうです。

中山町は最上川の舟運の終点であり、船頭たちが船を待つ間に芋煮をつくって食べていたのが始まりとされています。当時は松の枝に鍋をかけて芋煮を作っていたとか。

明治以降、四足動物の肉食が一般化すると、棒鱈に変わって牛肉を使った芋煮が主流となり、現在の形に近づいたそうです。ちなみに棒鱈とは、北海道や東北地方で漁獲された真鱈を天日干しにして乾燥させた保存食のことだそうです。

北前いも煮

中山町の芋煮の歴史をたどり、江戸時代の芋煮を再現して商品化したのが「北前いも煮」です。これは、伊藤さんが中山町地域おこし協力隊として活動する中で復活させたもので、卒業後も継続して販売を続けています。

現在、北前いも煮は山形駅やひまわり温泉「ゆ・ら・ら」などでレトルト商品が販売されており、予想を上回る反響があるそうです。

和風だしが効いた北前いも煮は、県外の方々の味覚にもよく合うようだと伊藤さんは話します。昨年は堀江貴文さん(ホリエモンさん)が中山町を訪れた際に、その場で調理した北前いも煮を召し上がったそうです。

芋煮ケーション

芋煮には地域ごとに異なる調理法や味付けがあるそうです。どこの芋煮が良い・悪いという話ではありません。本来、芋煮会は人々がコミュニケーションを楽しむ場です。

伊藤さんは、芋煮を通じたコミュニケーションを「芋煮ケーション」と名付け、これが芋煮会の本来の趣旨だと語ります。

今回の元祖“全国”芋煮会in中山2024の開催を通じて、「これまで漠然としていたけれど、芋煮会発祥の地である中山町で、芋煮ケーションを楽しめるイベントを開催していくことが自分たちの役割」と新たな気づきを得られたそうです。

芋煮の作り方のポイント

ここで芋煮の作り方のポイントをご紹介!

調味料を入れる順番

芋煮も調味料を入れる順番が重要です。「さ・し・す・せ・そ」の順で覚えましょう。

  1. (酒・砂糖)
  2. (醤油)

醤油を先に入れてしまうと、酒や砂糖が食材に染みにくいため、この順番で調味料を加えると、味がしっかりと染み込むそうです。

ごぼうの切り方

ごぼうはささがきよりも斜め切りにすると、より食感を楽しめます。
ぜひご家庭でもお試しください!

芋煮会は人々がコミュニケーションを楽しむ場になります。これからも芋煮会を通じたコミュニケーションが広がっていくのは、とても素敵なことです。

また、芋煮は時代とともに「芋煮カレーうどん」など新しい食べ方も定番化しながら、受け継がれている食文化でもあります。これからの芋煮のさらなる進化にも期待したいですね!

基本情報

元祖“全国”芋煮会in中山の詳細はこちら

中山町観光協会:https://www.town.nakayama.yamagata.jp/sightseeing/index.html

FURUSATOの未来:https://furusatonomirai.com/

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