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最上伝承野菜って?地域に根付く伝承野菜!

こんにちは!チーム「最上おがみ隊」のほまれです!

突然ですが、最上伝承野菜を知っていますか?最上伝承野菜とは、最上地域で概ね昭和20年以前から存在していた野菜・いも類などで、現在も最上地域で栽培され、自家採種されている野菜のことです。地域の大切な宝を守り、振興するために最上伝承野菜推進協議会が設置され、生産者や関係機関が協力をして​​いるそうです。

舟形町には、「青黒(福寿野)」「くるみ豆(福寿野)」「西又かぶ(西又)」「長尾かぶ(長尾)」の4種類の伝承野菜がありますが、年々生産者が減少し、生産の継続が危ぶまれています。


今回は、舟形町で栽培されている最上伝承野菜「西又かぶ」について調査してきました。正直、僕も今回の取材まで、この地域にこんな素晴らしい野菜があることを知りませんでした。最上伝承野菜を栽培されている農事組合法人 堀内農産の大山さんと伊藤さんからお話を伺い、地域の方が大切に守り続けてきた野菜には、地域の方の想いと魅力が詰まっていることが分かりました。山形の知られざる最上伝承野菜を紹介します。

西又かぶって?

舟形町で世代を超えて受け継がれてきた西又かぶは、唯一生産販売していた方が亡くなった後、出荷を目的とした生産者がいなくなってしまい、幻の最上伝承野菜となりつつありました。しかし、西又かぶ存続のために、令和4年度から舟形町農業振興課と県立農林大学校、大山さんの協力体制のもと栽培を行い、西又かぶを生産し続けられるよう挑戦を続けているそうです。

鮮やかな赤色が特徴的で、ひときわ目を引きます。しかし、このかぶの特徴は色だけではありません。葉っぱから根っこまで全体が赤く、さらに肉質がしっかりしていて食感も抜群とのこと。

こんなに大きいです!!なんと1m弱ほどあります

西又かぶの課題は?

現在、西又かぶを栽培しているのは、大山さんと伊藤さんのみです。後継者不足が深刻化するなか、栽培を続ける農家の方々は懸命に努力していますが、次世代への継承が大きな課題となっています。さらに、西又かぶの収穫期間が短いため、どうすれば長期保存できるか、販売期間を長くできるかについて悩んでいるそうです。​​

お2人は、この貴重な最上伝承野菜が途絶えてしまうのではないかという不安を抱えながらも、長期保存できる方法を考え、販売期間を長くしようと模索しています。

伝えたい! 農家さんの想い

お2人は「今は大変なことも多いけれど、西又かぶを次の世代に受け継いでいくために頑張っている」と語ってくれました。特に、最上伝承野菜を守り続けることにやりがいを感じているとのこと。そして、地域と連携し、西又かぶを広めることで地域おこしにも力を入れたいと考えているそうです。

お2人の熱意が、地域の未来に向けた希望を育んでいるのです。

まとめ

取材を通じて、西又かぶを栽培している農家が、現在わずか2軒にまで減少していることがわかりました。農家の皆さんは、このままでは西又かぶの栽培が途絶えてしまうのではないかという危機感を抱いています。しかし、農家の皆さんはこの貴重な最上伝統野菜を守り続けるため、次世代に向けた取組みを模索しており、地域全体での支援が不可欠だと感じています。

最上の地で育まれた西又かぶ。その味わいには、地域の歴史と情熱が込められています。この最上伝承野菜が未来へ受け継がれるために、地域を応援していきましょう。

基本情報

最上伝承野菜の詳細はこちら

最上伝承野菜推進協議会サイト:https://mogami-denshouyasai.com/

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ほまれ(最上おがみ隊)

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