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「農業で挑む鶴岡の食文化」須藤明里さんの挑戦

こんにちは!チーム「庄内LOVE」の阿部 理です。

ユネスコ食文化創造都市に選ばれて2024年で10年目を迎えた鶴岡市。その豊かな食文化を支える農業の現場で、新たな挑戦を続けているのが、須藤明里あかりさんです。飲食への興味から農業の道へ進み、在来野菜を含めた多品種の栽培に挑戦する須藤さんのストーリーをご紹介します。

飲食から農業へ、転換のきっかけ

須藤さんが農業に興味を持ったのは、大学時代にアルバイトしていた飲食店での経験がきっかけでした。元々、飲食業界で働くことに憧れがありましたが、「お客様に料理を提供する際、生産現場のことをもっと知るべきだ」と感じるようになります。そして思い切って、農業の道へ進むことを決意しました。その後、農業経営を学ぶため、鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADS(シーズ)」に入学。ここでは経営の知識を得ることができましたが、「2年という期間では学びきれない」と語ります。実際に農業の現場で経験を積む中で、学ぶことの多さを実感するようになったといいます。

「これからの農家は、大規模に展開するか、独自の価値を提供する農業を目指すかの二択になる」と話す須藤さん。須藤さんは後者の道を選び、地域の在来野菜を含めた多品種の栽培に挑むことを決めました。

在来野菜の栽培と現実の壁

鶴岡市では、地域の誇る食文化として在来野菜が知られています。しかし、須藤さんはその生産の難しさについて、「在来野菜は手間がかかるのに、販売価格が安い。販路も限られていて、大量生産ができないため、市場での安定供給も難しい」と現実的な課題を指摘します。

さらに、須藤さんの挑戦を阻む試練が続きます。2024年7月に発生した豪雨災害では、収穫を予定していた野菜が壊滅的な被害を受けました。それでも須藤さんは前を向きます。「自然が相手なので、自分の思い通りにはいかない。でも、そこに農業の魅力もある」と語る須藤さんの目には強い覚悟が宿っていました。

2024年7月に発生した豪雨災害 ビニールハウス内に浸水した様子

現在は先輩農家のもとで働きながら、経営の学びを深める日々です。「自分にはまだ足りないことが多い。まずは安定収入を目指し、しっかり基盤を固めたい」と謙虚な姿勢で話します。

在来野菜

外内島とのじまきゅうり』

自然とともに歩む農業の魅力

「土に触れていると元気になれる」。須藤さんが農業に魅力を感じる理由は、自然が持つ不思議な力にあります。

一度は一般企業で働き、いわゆる「OL」としての生活を経験した須藤さん。しかし、人間関係の疲れを感じることが多かったといいます。その点、農業の仕事は自然と向き合う時間が多く、「大地から元気をもらえる感覚がある」と笑顔で語ります。

まとめ 〜未来への挑戦〜

農業の現場には多くの課題が山積みです。それでも須藤さんは、地域の食文化を支える農業の役割を強く信じています。日々の試行錯誤の中で、自らの可能性を広げ、地域の未来の担い手として歩み続ける姿は、多くの人に勇気を与えるでしょう。

鶴岡の豊かな食文化を支えようと奮闘する須藤明里さん。その挑戦に、これからも注目したいと思います。

基本情報

須藤さんの詳細はこちら

Instagram:https://www.instagram.com/tsumugi.tsuruoka/​​

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阿部 理(庄内 LOVE)

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