MAGAZINE
チーム「Colorture(カラチャー)」の藤原です。
ガチャガチャといえば、キーホルダーやストラップといった「物」を目当てに回すものだと考える人が大多数だと思います。
今回は「物」ではなく「地域で活躍する人」に焦点を当てた街(まっち)んぐガチャをご紹介します!
街んぐガチャの企画を立案した実行委員会の渡部大陸さん(22)が、立案の経緯や企画に対する思いも語ってくれました。
「街んぐガチャ」始動
街んぐガチャは、「人と繋がれるガチャガチャ」をテーマにした新感覚のガチャです。ガチャを回し中身のチケットに記載されている施設に行くと特別な特典を受けられるほか、地域で活躍するユニークな人との出会いを楽しむことができます。営業時間などの都合が合わないときは、隣にある交換ボードからチケットを交換することもできます。
きっかけは「村ガチャ」の存在
渡部さんが街んぐガチャの着想を得たのは大学3年生の冬。渡部さんはこれまで、高校3年生の時から上山市の地域づくりに携わり、コロナ禍で客足が減った地元の上山市を再興する方法に悩んでいました。「閑散とした街の風景を数年間見てきて、何とかしたいという思いがあった」と当時の心境を振り返ります。
そんなときに偶然知ったのが、長野県白馬村と山形県鮭川村で実施されていた「村ガチャ」でした。渡部さんはすぐに現地でノウハウを学びに行き、「村ガチャブラザーズ」と呼ばれる協定を結びました。その後、上山市で一緒に運営をするチームメンバーを集めて実行委員会を立ち上げ、上山市内のイベントでのPR活動を経て、わずか4か月あまりでのスピード設置となりました。この行動力には驚きですね!
取り組みが開始されて3ヶ月で60回利用(2024年8月時点)
現在の利用状況は月60回ほどで、幅広い年齢層に親しまれているそうです。中には毎週ガチャを回しに来る人もいるとのこと。渡部さんは「ぜひリピートしてコンプリートしてほしい」と笑顔で語っていました。
成功要因は、失敗を恐れないこと
渡部さんは「上山市内の利用者から『地元のことをもっと知る機会になる』と感謝されたのが嬉しかった」とやりがいを口にしていました。また、「失敗を恐れずに挑戦しようとしたことが多くの人から応援されることにつながった」と成功の要因を振り返っていました。
グレードアップして、もっと地元の人との関わりを強化したい
今後については「現在は街の観光・周遊の側面が強いが、今後はもっと地元の人と関われるような内容にしていきたい」とのこと。また、第2弾として公衆浴場のチケット同封など中身をグレードアップしていくとのことでした。
さいごに
上山市といえば温泉地として有名ですが、地域を盛り上げるために活動するエネルギッシュな人々が多数いるのも魅力の一つです。私も今回の取材を通して、上山は「挑戦したい人を応援してくれる人が沢山いる場所」だと思いました。地方の人口減少が問題視される昨今、地方には渡部さんのような若い人の活躍、そしてそれをサポートできる環境の整備が必要なのではないかと考えます。
一期一会の出会いを楽しみたいとき、上山市で何をしようか迷ったとき、ぜひ街んぐガチャを利用してみてはいかがでしょうか。
渡部さんと街んぐガチャの今後の動向にも注目していきたいですね!
基本情報
街んぐガチャの詳細はこちら
Instagram:https://www.instagram.com/matching_gacha
※施設ごとに営業時間が異なるので、カプセル内のQRコードよりご確認下さい。
※内封チケットは1年以内の使用を推奨
企画立案・実施運営:街んぐガチャ実行委員会
住所:かみのやま温泉駅前観光案内所(〒999-3134 山形県上山市矢来1丁目2-1)