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映像ディレクター:菊地 翼さん

機微まで映し出す映像ディレクター
自分の好きをカタチに。人とつながる活動拠点
菊地 翼
映像ディレクター
株式会社機微
村山地域


Life
茶酔(おちゃよい)
好きなものでつながる、茶文化コミュニティ
熱茶を何煎も味わいながら、カフェインやミネラル、温熱効果で心身をゆるめる「茶酔」。東京をはじめ、台湾や韓国でも人気があるコミュニティなのだそうです。主催していた音楽イベントが、コロナ禍で中止になったことをきっかけに菊地さんも始めたといいます。「お茶を通したイベントを開催したり、生活の中でもお茶を飲む時間を大切にしたりすることで、好きな時間を満喫しています」。


Work
映像ディレクター/株式会社機微 代表
目に見えない空気感や匂いを伝える映像制作
高校時代は勉強が苦手だったという菊地さん。それでも映画鑑賞には夢中になったといいます。慣れ親しんだ街を舞台にした映画に出会い、「日常をこんなに美しく表現できるのか」と感動し、映像を志すようになったそうです。現在は「機微荘」というアトリエを拠点に活動をしています。居心地のよい環境を自ら作り出し、好きなことや得意なことをとことん突き詰めた結果、現在の仕事のカタチにつながっています。


Q. 撮影で大切にしていること、山形で企画することの難しさや楽しさを教えてください。
会社名にもなっている「機微」とは、表面だけでは知ることのできない微妙な趣や事情のことです。映像は視覚に関わることが多いですが、それだけでなく、場の空気や雰囲気、温度、匂いなども感じられる映像制作を心がけています。
山形では、キャストや衣装、音響、音楽などの専門クリエイターが少ないことが大変な点です。人づてに素人の方をキャスティングすることもあり、うまくいかないことも多いのですが、逆に思いがけず良い方向に転ぶこともあります。そんな時はとてもうれしく感じます。
映像制作は一人では成り立ちません。誰かとチームになって一緒に仕事をするのが好きなので、さまざまな人と関わりながら仕事できることにやりがいを感じています。


Q. 暮らしの中で大切にしていることを教えてください。
リセットする時間をきちんと取ることを大切にしています。機微荘というこの場所が大好きで、仕事がない日も朝から来て一日中過ごすこともあり、仕事と日々の暮らしの境界線はほとんどありません。ご飯やお茶の時間が、何より大切なリセットの時間です。どんなに忙しい撮影の日程でも、みんなのご飯の時間は必ず組み込むようにしています。
また、毎日必ず朝一番で掃除をするようにしています。機微荘は古民家を改装した建物なので、清潔感を大切にしているのです。昔、コーヒーにこだわったカフェで働いていた経験があるため、朝は丁寧にコーヒーを淹れてから仕事を始めます。
Q. さまざまな人と関わる中でご自身が大切にしていることを教えてください。
壁を作らないこと、思ったことを正直に話すことを大切にしています。少し失礼なことを言ってみても、意外と「この人、面白いな」と思ってもらえて、より深い関係になれることもあります。もちろん、TPOは考えますが(笑)。




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自分が高校生の頃は勉強に飽き、映画や音楽、小説ばかりに浸っていました。勉強だけでなく好きなこと、楽しくやれるものに皆さんが出会えることを願っています!
株式会社機微
HP:https://kibi-inc.jp/
Instagram:@kibi.so_
